ウェディングフォトを撮影するときに、ちょっとオリジナティを加えたい、人とは違った二人だけの特別な写真を撮りたいというときには「ポーズ」の取り方にも色々な工夫を加えることがおすすめです。
これまでに憧れてきた映画のワンシーンがあるという方もいるでしょう。それに、ウェディングフォトを撮りたいとも思ったきっかけが、ある有名人が撮影したウェディングフォトに魅了されたからといった方もいるでしょう。
そんな憧れのウェディングフォトを撮影するためには、撮影当日を迎えるまえにどのようなシチュエーションで、どのようなポーズを決めて撮影をしたいのかをより明確に決めておくことが大切です。
そこで今回は、ウェディングフォトを撮影するまえに検討する「ポーズ」についていくつかご紹介します。
目次
ウェディングフォト撮影をするときに真似したいポージング
普段の生活から映画やドラマ、雑誌などをよく目にするという方は、「あ、このショットおしゃれだな」、「いつかこんなポーズで写真を撮りたい」といった憧れを抱くことも多いのではないでしょうか。
最近では、スマートフォン向けのSNS(ソーシャルネットワーク)アプリから撮影した写真や動画をアップして掲載している個人や企業も増えていることから、ポージングのアイデアを考えて参考にできる機会がとても増えました。
このような真似をしたいと思うような憧れのポージングがあったら、その写真を保存しておくとより撮影当日の構想が練りやすくなりますし、撮影に必要な小道具などを事前に準備しておけるといった効果もあります。
○思い出の品や小物を使ったポーズ
依頼を受けたフォトショップやスタジオでは、事前にお客さまから依頼のあった小物はできるだけ準備をしておきますが、お客さま自身でしか準備できないような「思い出の品」などの小物については事前に自分たちで揃えておく必要があります。
思い出の品を持って写真撮影を行うことが結構多いのですが、二人のターニングポイントになった小物や記念日にプレゼントしたものなどを持参します。
小物を活用したポーズの取り方やバリエーションはとてもたくさんあって、実際にウェディングドレスを着た新婦がブーケを持って写真に写るのはウェディングフォトの定番ともいえます。
このほかにも、二人の自然なかわいらしさを演出するためにシャボン玉を吹いてその中で撮影を行ったり、夜の撮影では二人の周りに無数のキャンドルを灯してロマンチックでおしゃれな演出を行ったりということがあります。
最近では、正面から二人の姿を撮影するだけでなく、トリックカットを用いてストーリー性のあるポーズをとって撮影をするということがあります。そのような時によく使われるのが、傘や風船を使って空に浮かんでいくようなカット、さらに今どきのトレンドとも入えるのが携帯電話で自撮りしている二人を画面越しに撮影するといったカットなどです。
○撮影方法を工夫!ソフトフォーカスや遠近法カット
写真撮影のカット数がたくさんあるという方や、定番のカット以外にもおしゃれな写真が撮りたいというときには、撮影方法を色々と工夫することで記念に残る写真を撮影することができます。
たとえば、ソフトフォーカスといった撮影方法がありますが、これは被写体の焦点をぼかすことでやわからく幻想的な写真が撮影できると人気です。そのほか、遠近法という撮影方法は、被写体になる二人が手前と奥というように別々の場所に立つことで、新婦の手のひらに新郎を乗せているといった愛らしい写真を撮ることができます。
○影を使ったシルエットショット
昔の結婚写真をみると、新郎新婦が正面に向かって撮影を行うことが一般的でしたが、最近ではさまざまなポージングをとり写真を撮影するという方法が人気です。
ロマンチックで映画のワンシーンのような写真を撮影したいというときに人気の撮影法が「シルエットショット」です。シルエットショットは、採光を利用して撮影をした写真のことで二人の影を使ってキスシルエットを撮影したり、ロケーション撮影の夕日を利用して二人の姿を撮影したりと、よりロマンチックで美しい写真を撮るのにぴったりの撮影方法です。
また、海でのロケーション撮影では、採光や反射を利用して水面に浮かぶ二人の写真を撮影するといったスペシャルなショットも人気です。
○手元や足元を撮影した可愛らしいフォトも人気
ウェディングフォトで撮影できる写真は、カップルの表情だけを撮影したカットだけに限りません。
たとえば、手元や足元にフォーカスして撮影した写真も可愛いと人気があります。後ろ姿で手をにぎっている二人の手元を撮影するときには、結婚指輪をつけているとより二人のオリジナリティ感が溢れますし、遊び心のあるカットを撮影したいというときには足元にフォーカスして撮影をするといったこともあります。
衣装はスタジオで貸出しているもののほか、自分たちで準備することもできるため、二人のペアルック衣装やお揃いの靴などを履いて足元ショットを撮影するのも人気です。
○シンデレラのような花嫁さんメインのポーズ
二人で撮影するウェディングフォトですが、花嫁をメインにしたポーズで撮影する方法も人気があります。
たとえば、よくある人気ポーズに見返り美人ショットがありますが、これは和装をした花嫁が振り向きざまを撮影するといった方法です。このほかにも、花婿は前を花嫁だけ振り返って表情が見えるようにしたポーズや、花婿が花嫁を持ちあげたりしたときのカットも人気の定番カットです。
○二人のラブラブな雰囲気が見られるポーズ
これから結婚を迎えるカップルならではの初々しくラブラブな雰囲気を撮影する場合には、膝枕や仰向けになったポーズをして撮影するのが人気です。そして、ベンチや階段、それに木などの高さを使って、花嫁に花婿からキスをするといったショットは映画のワンシーンのような素敵な写真を撮ることができます。
ポーズだけじゃない!ウェディングフォトの撮影アイデア
今回はポージングの取り方についてご紹介していますが、ウェディングフォトの撮影アイデアはこれだけに収まりません。
たとえば、たびたび出てくる言葉ですが、撮影場所をスタジオではなく屋外などを選択する「ロケーション撮影」であれば、衣装以外の小物を準備しなくてもその場の雰囲気や景色だけでとても美しい写真を撮影することができます。
また、1カットだけでなくいくつものカット数を選択した場合には、そのたびに衣装を替えて写真撮影をすれば一方は綺麗なカット、もう一方は二人らしい可愛い自然なショットを撮影できるなど、撮影スタイルの幅はさらに広がります。
また、カップル二人だけではなく家族や友人、それに愛犬などを連れて写真を撮ればさらにオリジナリティ溢れる写真が撮影できますし、二人だけの思い出の場所で撮影するといった工夫も色々と取り入れることができます。
まとめ
ウェディングフォトを撮影したのは良いけれど、撮りたい写真の構想をよくイメージできていなかったために気に入る写真が全く撮れなかったという失敗がよくあります。
せっかく費用をかけて撮った写真なのに納得いかないとなれば勿体ないですし、人生に一度あるかないかの思い出の品が満足できなければ残念でしようがありません。
だからこそ、今回ご紹介したような「ウェディングフォトのポーズ」については、写真撮影を予約する前からお二人でよく検討しておくことが大切です。鮮明にイメージできれば、思い描く構想をカメラマンさんにうまく伝えることができますし、撮影現場に集まった全ての人が同じ認識のもと撮影ができれば、より理想に近い、または期待以上の特別な一枚を撮ることができるはずです。